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昭和大学歯学部を卒業し、臨床研修修了後はインプラント治療で著名なクリニックに勤務しました。都内クリニックでの院長経験を経て、当院を開院しました。
当院では、外見に影響がない矯正治療を希望される方がほとんどですので、多くの方がインビザライン矯正を選択されます。
インビザラインは透明のマウスピースを装着する矯正方法で、ワイヤー矯正と異なり、装置が目立たない点が魅力です。
マウスピースであっても、仕事中の装着はNGという方もいらっしゃるので、そのような患者さんへは裏側矯正をおこなっています。
患者さんの割合は大人、子どもさん半々ぐらいですが、7割はインビザラインですね。
特に問題ありません。「インビザラインファースト」という一期治療専用の製品も登場しています。
インビザラインは、矯正装置が目立たない点が魅力としてフォーカスされがちですが、
など、多くのメリットがあります。
最近のお子さんは塾や習い事などでとても多忙です。
インビザラインですと、1ヶ月に1回程度の通院で治療を進められますし、遠方在住など事情があれば、3ヶ月に1回まで頻度を落とすことが可能です。
付け外しはご自身でできるので、突発的な通院が発生しにくい点もスケジュールがタイトな方に向いています。
ワイヤー治療ですと、装置が外れた場合すぐに歯医者へ行く必要があるので、学校を休んだり予定を変更しなくてはいけませんよね。
インビザラインはそのようなリスクがほとんどないので、忙しい方にもメリットが大きいと思います。
当院では短い方だと1年弱、で治療が終了する方もいらっしゃいますが、歯の状態やクリニックの方針による部分もありますので、2年ぐらい見ていただければよいかと思います。
結婚式などのライフイベントに合わせて歯並びを良くしたいと来院される方も多いですが、治療の速度を早めるのは困難ですので、できれば早めにスタートしていただきたいです。
インビザラインの場合は、カウンセリングの後に歯の3Dデータを取り、患者さん一人ひとりのマウスピースを作成します。
初診からおおむね1ヶ月後にスタートするスケジュールになります。
1つは、症例数が多いところです。インビザラインは世界中から集めたデータを元に、歯がどう動くか予測し、マウスピースを作成します。データ量が多いほど予測精度が上がりますので、シェアトップであるインビザラインは他のメーカーよりもアドバンテージがあると言えますね。
特許を取得している独自素材を利用していて、形状も歯にフィットしやすいので、着用時の違和感が少ないのも魅力だと思います。
インビザラインよりも、ワイヤー矯正が適しているケースはありますす。たとえば、前歯が出ていて、さらに噛み合わせが深い「II級2類症例」と呼ばれる患者さんなどは比較的リンガル矯正が向いていると思います。
ただ、インビザラインに限らず、治療できるかどうかは担当医の経験やクリニックの設備の影響もあります。1つのクリニックでできないと言われても、諦めることはありません。ぜひ他のクリニックにも足を運んで相談していただきたいです。
もっとも大切なことは、きちんとマウスピースを付けることです。付けない限り歯は動かないので、治療は進みません。インビザラインの場合、1週間前後で新しいマウスピースに患者さんご自身で取り替えていただきます。装着時間が短くなると、次のマウスピースが入りにくくなります。
こうなると、歯の再スキャンやマウスピースの作り直しが必要になります。患者さんは治療期間が延びてしまい、さらにモチベーションが下がる、といった悪循環に陥ってしまいます。
正しく装置を付ける、定期検診に通うことを守っていただければ、大きなトラブルや治療の遅れを防ぐことが可能です。
矯正治療は、歯に無理やり力をかけて動かすことになります。治療中はマウスピースやワイヤーで固定していましたが、それが外れてしまうと、歯は元の位置に戻ろうとします。
この「後戻り」を防ぐために必要なのが、リテーナー(保定装置)の着用です。マウスピースタイプのものや、見えない位置でワイヤーを取り付けるタイプなどがあります。
患者さんのお口の状態もありますし、お手入れが得意かどうかも重要ですね。ワイヤーなど歯磨きがしにくいタイプですと、お手入れがじょうずでない方は虫歯や歯周病の原因になるので避けたほうがいいでしょう。
治療が終わってからも、4ヶ月に1回の頻度で通院していただき、歯の状況を確認します。その際に歯石を取ったりクリーニングもしますので、医師の指示に従っていただければ大丈夫です。
一般的には2年以上の着用が必要とされていますが、歯並びを維持したい場合は一生涯装着される方もいます。
骨は数年の周期で変わっていきますし、加齢による変化もあるので、気をつけるだけで現状維持は難しいです。ずっとリテーナーを取り付ける場合は、作り直しが必要な場合もあります。
歯の健康を保つためには、口腔ケアが不可欠です。歯ブラシだけでなく、フロスまでおこなうのが理想ですね。ご自身では難しいケアもあるので、定期的に歯医者へ通って、歯を維持していただきたいと思います。
ネットで情報を簡単に手に入れることはできますが、やはり会ったときのフィーリングは大切にすべきだと思います。
先生の雰囲気や、人と人としての相性は重視すべきです。矯正は治療過程、費用含め、さまざまな負担が大きくなります。途中で治療が嫌にならないためにも、先生への信頼感は不可欠です。
矯正治療は噛み合わせをよくすることが大切ですが、患者さんは、「キレイになりたい」という理由から矯正をスタートされることが多いように感じます。
どんな歯並びがキレイなのか、どんな状態になったら治療終了なのかは、美意識によって変わることがあります
ご自身の「キレイな歯並び」と、医師の感覚は異なります。
そのすり合わせができるか、希望を取り入れた計画を立ててくれるかは重視すべきではないでしょうか。
治療中は、一時的にすきっ歯になるなど、外見に悪影響が出る場合があります。このときに、影響を最小限に抑える提案をしてくれるかは、先生の美意識にかかってきます。
見栄えに限らず、要望があればカウンセリングの段階しっかり伝え、応える姿勢が見られる先生を選ぶことをおすすめします。
※2019年10月現在、各公式サイトで公表しているインビザラインプロバイダーランクです。